日本で最も多いカーテンの素材、ポリエステルについて考えてみました。
ポリエステル繊維のカーテン、特にレースが裂けたり、破れたりで交換するお客様が非常に多くなりました。
ポリエステル繊維は、大量生産が出来て低コストな上に、洗濯機で丸洗いができるなど扱い易さがある為、現在はカーテン素材の主流です。
しかし、紫外線による劣化で、固くなったり、もろくなったりします。
最近感じたのですが、その時に廃棄するカーテンの量です。
例えば、幅2m×高さ2mの一般的なテラス窓に使用する生地は、厚地+レース≒15㎡。
大き目のレジ袋は0.4m×0.4m=0.16㎡です。
これは、レジ袋約93枚分が1窓のポリエステル繊維カーテンの量に相当することになります。
同じ素材のペットボトルを見てみると、リサイクル率は84.8%(2017年度)で、食品、飲料業界の取り組みの結果です。
一方、カーテンを含むポリエステル繊維製品はサイクル率は低く、大部分が焼却処理されています。
地球温暖化⇒紫外線によるポリエステルカーテンの劣化⇒廃棄⇒焼却⇒地球温暖化⇒紫外線による・・・・・・・・
ポリエステル繊維のカーテンが、リサイクルの取り組み無しで大量生産されると悪循環が続く状態に。
そこで弊社は、この悪循環の解決として、自然素材のカーテンを強くお勧めしています。
その理由は
① 綿麻のカーテンは、ポリエステルカーテンより丈夫で長持ちします。色あせなどの経年変化はあっても、自然素材は劣化しません。
② 綿や麻は自然分解し土壌に戻すことが可能です。一方、ポリエステル繊維の自然分解は約1000年とも言われています。
③ ポリエステルに使用される石油などの化石燃料資源は限りがありますが、綿は綿の実、麻は植物繊維から作るので継続可能な素材です。
ポリエステルのカーテンが破れたら、『環境にやさしい丈夫な綿麻カーテンに交換しましょう!』プロジェクト推進中です。
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