『ゴッホの壁紙を本襖に張ることができますか?』
お客様様からのご相談です。
本襖とは、木で骨を組み、紙(茶チリ)を下貼りに張り、襖紙を仕上げる襖で、骨襖とも呼びます。
中は空洞、下地は紙(茶チリ)の為、襖は1枚で張り込む必要があります。
一般の襖紙は巾92㎝に対し、ゴッホの壁紙は巾58㎝なので1枚で張る事が出来ません。
そこで、ファブリックパネルや壁紙パネルの製作を依頼している表具師に相談です。
『無地の和紙を張ってから、壁紙を重ね張りすれば出来るよ』と即答。
以前は、鳥の子紙と言う上質の色和紙を使ったデザイン張りで、創作ふすまを制作したそうです。
鳥の子紙は肌が美しく上品で且つ耐久力、劣化につよいところから、写経、歌集の用紙として使われていました。
依頼の襖は、灰桜色の鳥の子紙をベースに、ゴッホミュージアムの『花咲くアーモンドの木』を中央に配置。
『明るくなって、和室に来るのが楽しくなりました。』と、お客様。
中空構造で、断熱効果の高い本襖ですが、現在、姿を消しつつあり残念です。
これからも古い本襖を 輸入壁紙を使って生き返らせたいと考えています。
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