『何より部屋においては、まず壁のことを考えるべきである。なぜなら壁こそが家(家屋と生活の場)を形作るものだからである。』by ウイリアム・モリス
モリスが描いた最初の壁紙「トレリス」。新婚の家「レッドハウス」のバラの格子垣からインスピレーションされました。格子枠につるバラがからみ、鳥たちの目線の先には、飛び交う小さな虫が描かれ、生物循環の世界が模様として見事に展開しています。
ウィリアム・モリス初期2作目の「デイジー(ヒナギク)」。様式化された花のモチーフは、大英図書館所蔵の中世の彩飾写本の挿絵から、モリスが研究した素朴でやさしい野の花のデザインです。
ウィリアム・モリス初期3作目の「フルーツ」。果実や花や葉は様式化されながら、複雑さと流れるリズムがあります。モリスは、極端な写実主義や規則性のどちらにも反対し、いきいきした自然の魅力を描こうとしました。
この記事へのコメントはありません。