日本の場合、光を通さない目的でカーテンに裏地を縫付ける場合があります。
ところが、ヨーロッパカーテンでは他の目的があります。
例えば、刺繍が施されたファブリックの裏は糸が抜けやすい為、裏地で補強します。
また、プリントファブリックなどは裏地で日焼けを防ぎます。
気に入ったファブリックを長く大事に使う為の裏地なのです。
カーテンの裏地の注意点は、表の生地と素材が同じである必要があります。
洗濯した時の伸縮率を同じにする為です。
ヨーロッパではコットンやリネンなどが主流で、同じ素材の裏地は明るい色が一般的です。
理由は、白に近くなると光の反射率が上がり、太陽熱を吸収し難くなるからです。
逆に、黒に近づくと光を通し難くなりますが、太陽熱を吸収するので、生地に負担がかかります。
夏の暑さ対策に遮光カーテンを選ぶお客様がいらっしゃいますが、逆に太陽熱を吸収することになり逆効果です。
例えば、虫眼鏡で太陽の光を集めて、白い紙より黒い紙が燃えやすいのと同じ理屈です。
日本で流通している遮光カーテンは黒糸を混ぜて織ったポリエステル素材が主流です。
夏場に遮光カーテンで陽を遮ると、熱が籠りやすくなるのでご注意を。
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